5. 福地姓の有名人


『日本人名大辞典』


監修:上田正昭・西澤潤一・平山郁夫・三浦朱門
講談社,2001年12月6日第1刷発行
による福地姓の部分の引用。


ふくち-おうち 【福地桜痴】(1841-1906)
明治時代のジャーナリスト,劇作家。天保12年3月23日生まれ。もと幕臣。 慶応4年佐幕派の新聞「江湖(こうこ)新聞」を発刊し, 逮捕され発禁となる。 明治7年東京日日新聞の主筆,9年社長。15年帝政党を結成。37年衆議院議員。 演劇改良の場として,22年歌舞伎座を創設した。脚本に「春日局」など。 明治39年1月4日死去。66歳。肥前長崎出身。本名は源一郎。 著作に「幕府衰亡論」「懐往事(かいおうじ)談」 「もしや草子」など。
◆大久保は政治家に必要な冷血があふれるほどあった人物である。(大久保利通を評したことば)
ふくち-かつえもん 【福地勝衛門】 (1830-65)
幕末の武士。天保元年生まれ。常陸水戸藩士。 父福地政次郎より神発流砲術をまなび,鉄砲頭となる。 元治元年天狗党の乱では,父とともに常陸宍戸藩主松平頼徳にしたがい, 保守派の諸生党とたたかう。敗れて下総古河藩に禁固となり,元治2年4月5日処刑された。 36歳。名は道遠。
ふくち-キク 【福地キク】 (1893-1979)
昭和時代の婦人運動家。明治26年11月25日生まれ。 アメリカの裁縫専門学校にまなび,帰国後,佐賀女子師範,成美高女でおしえる。 戦後は婦人会発足や佐賀県婦人連合会結成につくし,昭和22年初代会長。 また県母子連盟会長として,未亡人福祉にもつとめた。 昭和54年7月24日死去。85歳。佐賀県出身。
ふくち-げんいちろう 【福地源一郎】
→福地桜痴
ふくち-けんじ 【福地健治】(1931-89)
昭和時代後期のプロボクサー。昭和6年1月15日生まれ。 31年全日本ウエルター級チャンピオンとなる。 一時タイトルをうしなうが,37年奪還,チャンピオンのまま38年引退した。 平成元年9月24日死去。58歳。東京出身。
ふくち-ごろう 【福地悟朗】(1900-87)
大正−昭和時代の活動弁士。明治33年10月5日生まれ。 小野義真(ぎしん)の子。 小野梓の甥。徳川夢声が出演していた東京の新宿武蔵野館にかよう。 大正15年夢声の代演をつとめ,同館専属となる。 最後の洋画専門の弁士だった。昭和62年3月11日死去。86歳。東京出身。早大卒。 本名は小野十五郎。
ふくち-さんしょう 【福地三松】(1845-1919)
明治−大正時代の陶画工。弘化2年生まれ。もと肥前佐賀藩士。 柴田花守に画をまなび,有田の香蘭社にはいって絵付けに従事。 鯉をえがくのにすぐれた。大正8年5月死去。75歳。
ふくち-じろう 【福地次郎】(1840-1901)
幕末-明治時代の里正(村長),政治家。天保11年3月13日生まれ。 文久3年天誅組の変では,町井治の部下として追討軍にくわわる。 元治元年家職をつぎ,数ヶ村を統治する。維新後は三重県会議員となった。 明治34年12月11日死去。62歳。伊賀(三重県)出身。
ふくち-つねあき 【福地常彰】(1833-74)
幕末-明治時代の武士,士族。天保4年生まれ。肥前佐賀藩士。 佐賀の乱では弟中島彦助とともに憂国党に加わり,その幹部となる。 敗れて,明治7年4月13日処刑された。42歳。本姓は中島。通称は彦太郎。
ふくち-のぶよ 【福地信世】(1877-1934)
明治-昭和時代前期の地質学者,舞踊作家。明治10年7月15日生まれ。 福地桜痴の長男。古河鉱業に入社。のち母校東京帝大の講師をつとめる。 中国,南洋諸島の地質を調査。演劇通としても知られ,諸舞踊会の顧問となり, 舞踊「思凡」などをつくった。昭和9年5月22日死去。58歳。東京出身。
ふくち-はくえい 【福地白瑛】(生没年不祥)
江戸時代後期の浮世絵師,戯作者。京都の人。画は葛飾北斎,八田古秀にまなんだ。 狂歌にもすぐれた。文化14年(1817)刊の読み本「誰が袖物語」, 文政10年刊の滑稽本「有馬紀行」(自画)などがある。名は都春。 別号に桂中楼。狂号は大根土成。
ふくち-ひろあき 【福地曠昭】(1931-)
昭和後期-平成時代の労働運動家。昭和6年2月28日生まれ。 31年沖縄教職員会にはいり,祖国復帰運動に参加。43年屋良琉球主席の誕生につくす。 平和・教育運動に活躍し,47年沖縄革新共闘会議事務局長,平成2年県教組委員長。 沖縄県出身。青山学院大中退。著作に「村と戦争」「沖縄の混血児と母」など。
ふくち-ふくいち 【福地復一】(1862-1909)
明治時代の美術家。文久2年3月12日生まれ。東京美術学校(現東京芸大)の 図案科初代教授となり,のち日本図案会を創設。東京美術学校事件で校長岡倉天心排斥の 中心となった。明治42年7月24日死去。48歳。伊勢(三重県)出身。
ふくち-ふみの 【福地文乃】(1901-84)
昭和時代後期の小説家。明治34年5月15日生まれ。初婚,再婚とも夫と死別。 源氏物語を読む会の講師をつとめる。昭和55年「くちべに」を出版。 62年遺稿集「電車の中の四季」が中村星湖文学賞特別賞。昭和59年12月12日死去。 83歳。山梨県出身。日本女子大卒。旧姓は内藤。
ふくち-ほうすけ 【福地泡介】(1937-95)
昭和後期−平成時代の漫画家。昭和12年6月1日生まれ。 早大漫画研究会で園山俊二,東海林さだおらとグループ54を結成。 大学中退後,つとめながら漫画をかき,昭和37年独立。マージャン名人としても知られた。 平成7年1月5日死去。57歳。岐阜県出身。本名は豊。 作品に「ドーモ君」「週間ホースケ」など。
ふくち-まさじろう 【福地政次郎】(1810-65)
幕末の武士。文化7年生まれ。常陸水戸藩士。砲術神発流指南をつとめ,鉄砲頭,軍用掛となる。 元治元年天狗党の乱では,長男勝衛門とともに保守派の諸生党とたたかい,敗れて捕らえられ, 元治2年4月5日切腹。56歳。本姓は佐藤。名は広延。

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